図表、ボディーランゲージ

プレゼンテーションでの説明の順番や会場での振る舞いについての注意点です。

■まず結論、その後に図表で裏付けの順番で

プレゼンテーションでは、自分で苦労して作った図表の説明をすぐにしたい気持ちがあると思います。しかし、聞き手は、図表よりも、その図表で一体何が言いたいのかということにいちばん興味があります。ですから、いきなり図表の説明をせずに、先に結論を述べて、それを図表やグラフで裏付けると言う順番で説明をするとよいでしょう。

プレゼンテーターは、データから苦労して図表にまとめ、結論やポイントを導き出すということを時間をかけて行いますが、プレゼンテーションを聞いている聴衆は、順番がその反対になるということなのです。つまり、「こういう結論があるから、それをこういうデータで 裏付けをする」という導き方とするのです。

ですから、プレゼンテーションをするスライド上では、コメントや結論を先に文字で表して、その後に、データが出てくると言う順番になります。聞き手が、作成者の立場とは反対になることを心に留めておいてください。

■会場の雰囲気とボディーランゲージ

プレゼンテーションでは、あなたの仕草や姿勢などいわゆるボディーランゲージも重要になってきます。特に、緊張するようなプレゼンテーションでは、意識していないと、つい自然に癖が出てしまうので注意が必要です。

例えば、ポケットに手を入れるとか、腰に手を当てる、あるいは、前で腕を組むといったことです。 特に、外国人に対して前で腕を組むことは、相手に対して失礼になりますので気をつけてください。

日本人の場合、ラテン系の人々のような豊かな感情表現は、むしろ引かれてしまいますので、誠実に相手を見ながらプレゼンテーションを行うことがはずしません。イタリア人のように、両手を前に出して、激しく動かすと、慣れない私たちは、逆に、それが「ノイズ」となって、本題に集中できなくなってしまうのです。

大切なことは、会場の雰囲気をよく読んで自らが馴染んでいくことです。あるいは、固い雰囲気の場合には、いきなりジョークを入れると、時として、聴衆にかなり引かれてしまうことがあります。そういう会場では、小さな皮肉や知的なダシャレといった内容で、小さなウケを狙うことです。

まずは、その場の雰囲気に馴染み、少しずつ、相手に入り込んでいって「あなた色」にどんどん変えてください。そして、最後は笑顔で印象よく終えるのです。

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