社内向けプレゼンテーションの難しさ

社内向けのプレゼンテーションでは、すでに聞き手が顔見知りであるため、逆にやりにくいところがあります。それは、それぞれの立場があって、お互いの力関係があったり、個人的に様々な感情が組織内にあるからです。ですから、プレゼンテーションの最初に、「面倒だ」「聞きたくない」という先入観がある場合が あります。

例えば、社内のプロジェクト会議や、新しいシステムの説明会、人事制度の説明などです。「今のままでもいいんじゃないか」と思っていれば、なおさらのこと「めんどくさい」と思うことでしょう。

その場合、プレゼンテーションをする側としては、 プレゼンテーションを行う理由について、 最初に丁寧に説明することです。例えば、変更に至った経緯、その背景、なぜそういった新しいシステムが必要であるのか、どういうところが不具合だったのか、ということを丁寧にまず説明して聞き手に理解してもらうことです。

そして、もっとも効果的なのは、社内の「お偉方」に一言を言ってもらうことです。例えば、社長から、提案している内容の賛成の言葉を引き出せば、聞き手はすぐに真剣に聞くはずです。そのためには、プレゼンテーション前の根回しが不可欠です。個別に、キーパーソンに対して情報共有をして、十分な根回しをしておくことです。

最後に、「もし、行動起こさなかった場合にはどうなるか」とか「どういったペナルティーがある」ということについても話をしておきます。例えば、新しい人事制度を知っておかないと、人事考課の時に、 説明不足でスタッフに対して誤解を生じさせるとか、システムプロジェクト会議の中で、自分にも関係することをアクションしておかないと、自部門が必要な新しいシステムの機能が省略されてしまう、といった内容です。

社内でのプレゼンテーションでは、複雑な人間関係がそこにあるため、内容が素晴らしくても、反対される場合があります。また、何を話しても反対されてしまうといったこともあります。それは、プレゼンテーションの内容ではなく、それを話する人に対する聞き手の悪い感情がそうさせるのです。ですから、事前に、状況についてメールで説明をしたり、キーパーソンに対して個別に十分な根回しをしておくことがです。

 

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