語学学習は文化も学ぶ

20代の頃は、とにかく語学を習得することが第一目的で、その国にどういった人がいるとか、どのような生活をしていることにはあまり関心がありませんでした。

しかし、海外勤務を経て、その国の人たちと触れ合うことによって、その国の文化、その国の人たちの考え方やビジネス習慣を知ることになり、その国の人たちと仲良くなることは、言語を習得するよりもビジネスでは大事なことだということを実感しました。

 言葉は道具であって、『何を話すか』です。つまり、中身がないと、ただの道具にすぎません。つまり、仕事の内容を伝え、相手の報告を聞くだけではなく、人として自分がどのような価値観を持っているか、どのような考えを大切にして仕事をするのかを外国語で伝えることです。それは、その人の「魅力」となるものです。

 異文化の人にとっても、日本人である私に何らかの魅力を感じ、この人と話をしたい、とか、この人と一緒に仕事をしたい、と思ってもらえないと仕事もなかなかうまくいきません。

私が中国で勤務していた時の上司が常々話していたことです。まずは、その国を尊敬し、その国の人たちを積極的に理解しようと努める姿勢がなければ、その国とビジネスをしても成功しないと私に話していました。言葉だけでは、意味は通じるかもしれませんが、意志は伝わらないと言うことだと思っています。

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