お互いに向き合うこと

アメリカに勤務していた頃、日本語教室を自ら開催し、「おはようございます」と社員に教え、当時200名近くいた社員のほとんどが 「おはようございます」と挨拶するようになりました。私は、彼らから「おはようございます」と挨拶されると、「グッドモーニング」と返したのです。

こうして挨拶を交わすと自然とお互いに笑顔になるものです。そして、2つの異なる国の人間どうしがここで向き合うことになるのです。

異文化の人たちと良好な関係を持つことは、まずは、向き合うことから始まると思っています。お互いに向き合い、相手のことを理解し、尊重し、相手の考えを理解しようと努める姿勢が大切だと思います。

そこには、英語ができる、出来ないはあまり関係ありません。片言の英語でも、情熱は通じるのです。私たちが外国人を見ているように、外国人は、日本人のことをよく見ています。夜遅くまで頑張ってでも必ずやり遂げる姿、問題があれば、メンバーで協力して積極的に解決しようとする姿勢などは、言葉以上に外国人に通じるものです。

「外国人だから」とか、「やっぱりアメリカ人は」という自己中心的な見方ではなく、まずは相手を理解する気持ちが大切だと思います。その上で、英語と言うツールを使って、相手とコミュニケーションをしていくのです。

せっかく貴重な時間を使い、コツコツ努力して習得した英語です。異なる文化の方々に対する関心や理解を持つことです。それは、国に対してではなく人に対しての興味や理解です。それぞれの国は、政治的理由によって対立したり、戦争したりしますが、そこに暮らしている人たちは同じ人間です。

彼らに興味を持つことで世界にはいろいろな人たちがいる、いろいろな人と話をしてみたい、そう思うことによって、あなたの英語学習は、いっそう加速されるかもしれません。

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