20代の時ビジネス英語を毎日勉強していて、いろいろなテキストを試しました。それぞれのテキストに共通してよく書いてあったことは、たとえ、英語がで流暢にできても、教養ある話ができなければ西洋人には認めてもらえないとありました。
ここでの教養とは、音楽、芸術、哲学等のことだと思います。
つまり、たとえ英語がペラペラしゃべれても、教養があって中身がないと人として尊敬されないし、良い関係を構築できないと言うことです。また、英語でジョークが言えるレベルになることは、英語が相当に上達しなければできないともありました。
実際に、20代の頃からかれこれ30年近く英語を使った仕事をしてきました。その間、アメリカ、南米のブラジルや、中国での海外勤務もありました。また外資系の企業では、ヨーロッパの国々たちと交流を持つ機会が多くありました。
こうした中で海外のビジネスパーソンに出会って、美術やクラシック音楽など教養ある話をしたことはほとんどありませんでした。むしろ、相手と楽しく過ごすために冗談ばかり言い合ったことの方が記憶にあります。
自分たちの日常でもそうですが、職場やランチの時に、同僚たちと仕事の話はするでしょうが、その後に、いきなり美術や哲学の話はあまりしないと思います。だいたいは話題になっている芸能界やスポーツの話、あるいは身近で起こったことを面白おかしくしゃべることが現実ではないでしょうか。同じように、英語での会話でも、楽しい話をすると仲良くなれます。
いきなり教養の話ではなく、身近にあることで楽しく話すことから始めてみてください。