何とか乗り切る英語プレゼンテーション(IT投資承認編)

一般的にプレゼンテーションスライドを作成するときには、最初に全体のストーリーの流れをつくります。この大まかな全体の流れをスケルトンと言います。スケルトンは全体の構成や結論までのストーリーの基本になる大事なところです。

外国人向けに英語でプレゼンテーションを作成するときには、特に注意しなければならないことがあります。それは、自分が説明する相手が、ふだん職場で接している外国人であるのか、あるいは、海外の外国人であるのかでプレゼンテーションの入り方が違ってきます。 多くの場合は、海外のメンバーに対してプレゼンテーションを行うのではないでしょうか。

その場合、注意したいことは、普段接していないので「そもそも」のところから話をしてあげないとなかなか話の中に入りにくいと言うことです。つまり、「そもそも」というのは日本の習慣や文化のところも入ります。それは、自分たちがいつも意識せずに当たり前だと思ってることが、外国人から見ると特別なことである場合があるのです。特に、日本語の特性なのですが、行間に意味を含む表現にすることがあり外国人には受け入れにくいのです。

日本語で、こうした行間に意味を持たせたり、コンテクストが多くなる表現になる理由は、 日本語の特性もありますが、さらには、日本人は欧米と比較して長期雇用ですから、同じ職場に同じメンバーと長年いることになります。

そうすると、蓄積された情報やコンテクストがあり、それらが、同じ職場メンバーとのやりとりでは、日常的にわざわざ文字に表わすことがないからです。ですから、外国人にとっては、 日本人同士の会話や話についていけないのです。特に、プレゼンテーションは「入り」が最も重要だと私は常々言っています。この最初のところでつまずいてしまうと後の話を聞いてもらえない可能性があるのです。

こうした、「そもそも」にはどういった内容があるか事例を挙げたいと思います。

◾️ベンダーの紹介
日本では、ベンダーのことを協力会社というように、同じ会社と長年取引をすることで、お互いに困った時に助け合うという関係があります。契約だからといって余程のことがない限りドライに契約解除はしません。

しかし、欧米では契約社会ですから、新しいベンダーが見つかると簡単に変更します。それはサービスが良かったり料金が多少安かったりと、理由は真っ当なものです。こうした考えから、簡単に長年助けてもらってきたベンダーを切ろうとしますので、ベンダーを単なる「下請け」として紹介するのではなく、長年契約していて、多くのサポートを受けていること説明して彼らを紹介することです。

例)ABC会社は、2012年にわたしたちが基幹システムを入れ替えた時からの協力会社です。基幹システムのサポートのみならず、先日導入して評価が高かったEFG会社のオフィスシステムも紹介してくれました。また、セキュリティについても、無償で相談に乗ってもらえ、新しいウイルス対策についても、第三者として意見をいただいています。こうして、わたしたちは、お互いに協力関係にあります。

ABC Company has been our partner since we replaced our main system in 2012. Not only has they supported our main system, but they also introduced us to the office system from EFG Company, which we recently introduced and has been highly evaluated by you.They also provide free consultation on security, and provide third-party advice on new virus countermeasures. In this way, we are in good relation as a parter.

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